「スマートハウス」と「スマートホーム」の違いとは?
「スマートハウス」と「スマートホーム」はとても似ている言葉なので、同じものとして認識している人が多いです。しかしながら、実際には違う意味を持った言葉だと言えます。これから家を建てるのであれば、それぞれの言葉の意味を知っておくことがおすすめです。
スマートハウスとは、IT技術の活用で便利な暮らしが実現できる住宅だと言えます。実は初登場のときから比較するとスマートハウスの定義は少しずつ変わってきているのですが、先述した内容が最新の解釈だと考えて問題ありません。このタイプの住宅でできることの例をあげるとすると、夏や冬にエアコンをつけたいとき、家に帰ってから操作するのではなく、外出先からスマートフォンを使って事前に稼働しておくことができます。スマートハウス化するためには、省エネや創エネ、畜エネの設備があること、HEMSが導入されていることが最低限の条件だったとも言えるでしょう。
スマートホームとは暮らしている人がIT技術で快適に過ごせるだけでなく、社会インフラなどの外部とも繋がりを持ち、様々なサービスが受けられる状態にある家だと言えます。ハウスとホームの違いは「ハード」と「状態」による違いがあると知っておきましょう。スマートハウスは特定の機能を持つ家であるハードが重視されますが、スマートホームではその機能によって実現される状態が重視されることになります。2つと似た住宅にはiot 住宅がありますが、これはどちらかと言えばスマートハウスに近い定義を持っていることを知っておくと良いです。
今ではこれらのタイプから建てる家を選ぶことができますが、ハウスかホームで違いがあることを知っておくだけでなく、メリット・デメリットまで把握しておくべきだと言えます。スマートハウスは急な災害や停電でも蓄電システムで柔軟に対応できることが大きなメリットでしたが、その一方で決められた設備の導入が必要であったので費用が高くなりがちでした。最新のスマートホームでは遠隔操作や一括操作で生活が楽にできるだけでなく、防災関連のアナウンスがスマートフォンに届けられ、即座にスマートフォンでシャッターを閉めるなどの対応ができるようになっています。スマートホームに関しても初期費用が高くなりがちな点がデメリットですが、柔軟に設備を選択できるようになっているので以前よりは工夫しやすくなっていることを知っておくと良いでしょう。素敵な住宅であることには違いがないため、それぞれについて理解を深め、建築を検討してみてください。